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経済物理学の発見 (光文社新書)
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| 分類: | 本
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| 参考価格: | ¥ 798 (消費税込)
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経済学、物理学の素養の無い人にはすすめられない タイトルの理由は、本の内容が難しいからではない。以下にその理由を挙げてみる。
この本は経済物理学という、新しいアプローチの啓蒙書をねらって書かれている著書だと思われるがいくつかの点で特に経済学のバックグラウンドの無い人には勧められない。
著者は経済学や科学に対する認識を勘違いしているようで、随所で経済学に対する偏見が見受けられる。
経済学の理論が現実と異なると主張して批判しているところ等は、著者の経済学に対する認識の甘さ。はっきりいえば本質的に理解していない事が分かる。
さらに、経済物理学から得られた結論として述べられているものの幾つかは正統的な経済学においては控えめに言って決着のついていない(どちらかといえば、否定されている)物も含まれる。
にもかかわらず、経済学における分析に比べれば貧弱な論拠でもって断定的に述べている(し、主張の前提も間違っている場合がある)
この本は、ある種の経済問題に物理学的な手法を適用する価値について学ぶところが無いわけではない。しかし、上記のような危険な部分を切り分けて真に価値のある部分を見いだせるだけのバックグラウンドの無い人には勧められない。
総合すると、あまり読む価値は無いように思う。
非線形経済学の誕生史 経済物理学の誕生に至る著者の活躍の話から、経済物理学という分野、特に著者の周辺で行われている研究を紹介している啓蒙書。相場の変動幅が正規分布ではなくべき分布に従うと仮定すると実際の為替相場の現象が良く説明できるという話や、短期間の市場価格の変動の理論を繰り込みによって粗視化するとハイパーインフレが説明できるという話などが、数式をほとんど用いず説明されている。
上位5%の変動で市場全体の挙動がほぼトレースできたり、マクロ経済学へ自然に拡張できるという理論自体はとても面白いと思うのだが、場の理論を知らないとなかなか理解しづらく、この本を読んだだけで経済物理学を知れるかというと難しいのではないか。
ただそれでも結論として興味深いのは、土地価格を基準にして分析すると日本経済はバブル期前から停滞していたことが分かる、ということだろう。給与水準が上昇していたように見えたのは地価が上昇していたためで、地価が下落すると給与水準も下落するという性質があるらしい。だから、デフレだから人工的にインフレにすればいいというのは、これまでの経済史を見ない素人の発言だ、とバッサリ切る。
一方で、日本は兵器産業に手を出していないから繁栄した、と根拠を示さずに持論を展開しているのだが、日本経済は停滞期にあるがアメリカやイギリスの経済は未だ成長期にある、という研究成果と矛盾しており、理想主義者的な著者の一面も見れてちょっぴり面白い。
100年に一度が何故、結構起こるのか 私は経済学の専門家ではないので
理論の網羅性や深さは良く分かりません。
しかし、普段我々が正規分布で捉えている
経済事象のほとんどが
ベキ分布に従っているという事実だけでも
個人的には価値ある発見でした。
一般的なビジネスマンにとっては
それだけで十分価値があると思います。
学問の広がりに期待を抱かせる一冊 為替市場や株式市場の動きをカオスやフラクタルといったいわゆる複雑系の理論で説明しようとするものです.市場の動きは人間の経済活動の結果であり,その個々の取引は個人の思惑と意志によってなされるのですが,このような人間的な活動もマクロ的に見ると物理現象と同じ振る舞いをするというのは非常に興味深いものでした.
この理論に基づくと,市場の将来が確定的に予測できるとのこと.すばらしいではありませんか,これで大金持ち,と思ったらちょっと甘い.確定的に予測はできますが,カオス的なので,初期値のちょっとした差によって結果は大きく変わるというオチです.
経済が専門の方からすると物足りないかもしれませんが,物理学やエンジニアリングの成果が思いもよらないところに応用できるという好例で,理系人間にとっては,学問の広がりを感じる非常に刺激的な本でした.
ちょっと強引な気が。。 私はこの本は直接読んでいません。東洋経済でこの本のさわりだけ紹介されていたのでその感想です。(本の直接のレビューではありません。)
筆者は現実の経済に対して正規分布以外の点について、’べき理論’を展開し、フラクタクルだともいっているが、それが何だというのでしょう?現行の経済学に関する公式やモデルは、正規分布の範囲内を前提として成立しています。したがって、正規分布を超えて発生している事象には、もはや前提はあてはまりません。そのくらいのことは、ある程度のビジネスマンであればわかっていると思います。問題は、そうやって発生した事象についてどのように対処していくかです。
私も投資をしていますが、フィスコの岡崎さんの本の方が、荒削りではありますが、積極的な姿勢だと思います。
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